からっとした熱い風
こんにちは、スージーです。
おととい、とても熱い風が吹きました。
カラッとしているけれど熱い。
まるでオーブンの中の風みたい。
これって何?
原因はフェーン現象
熱い風が吹いたのはフェーン現象によるもの。
天気予報で解説していました。
日本気象協会のホームページに「フェーン現象は2種類 起こりやすい地域や季節は?災害級の高温をもたらすことも」とうい記事があり、詳しく説明しています。
フェーン現象は、どのような原理で起こるのでしょうか。
フェーン現象には2つの種類があります。「ウェットフェーン」と「ドライフェーン」です。まず、典型的なフェーン現象「ウェットフェーン」は、熱力学メカニズムによって起こります。
空気は上昇すると気温が下がりますが、この下がり方は乾いた空気と湿った空気で異なります。
乾いた空気は、100m上昇するごとに1℃の割合で気温が下がります。一方、湿った空気は、上昇し水滴に変わる際に熱(潜熱)が放出されるため、乾いた空気よりも気温の下がり方が小さくなり、100m上昇するごとに0.6℃の割合で気温が下がります。
空気が下降するときは反対で、乾いた空気は、100m下降するごとに1℃の割合で気温が上がります。
次に「ドライフェーン」は、降水(雨)を伴わないフェーン現象で、力学メカニズムによって起こります。
風上側で上昇気流がみられず、風下側の下降気流のみによってふもとの気温が上がります。前述したように、空気が下降するときに気温が上がるのは、気圧が上がることで空気が圧縮され、熱が集まるから(断熱圧縮)です。
模式図では、頂上付近の気温が10℃とすると、乾いた空気が2000mの山を下降し、風下側のふもとの気温は30℃となります。
熱中症に注意
この記事では注意点についても説明があります。
夏から秋にかけてのフェーン現象は、日本海側だけでなく、太平洋側でもよく起こります。夏は太平洋高気圧から吹き出す西よりの風によって太平洋側でフェーン現象が起こり、災害級の高温をもたらすことがあります。また、台風シーズンには、台風から変わった低気圧が日本海へ進む時や、台風接近時に、日本海側でフェーン現象が起こりやすくなり、高温をもたらします。40℃前後の危険な暑さになることもあり、熱中症には厳重な警戒が必要です。
暑さはまだ続きます。
引き続き、熱中症には気をつけましょう。
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